出張パーソナルトレーナーが教える!アンチエイジングと血管の関係

こんにちは!女性のための出張パーソナルトレーニング efficiency です!
いつまでも、若々しく、活動的に過ごしたいという方は、アンチエイジングは見過ごせない問題ですよね。
そして、既にアンチエイジングケアに力を入れていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

実は、見た目が若々しく見える方は、血管の状態も良好だと言われています。
つまり、アンチエイジングの鍵は健康な血管にあると言っても過言ではないのです。
今回は、そんな毎日のアンチエイジングケアのプラスになる情報をお伝えしていこうと思います!

そもそも血管とは?

血管には、動脈、静脈、毛細血管3種類があります。
動脈は心臓から血液を全身に送り出し、そこから枝分かれをした毛細血管を通じて、酸素や栄養を供給します。
同時に、毛細血管で二酸化炭素や老廃物を回収し、静脈を通って血液を心臓に戻します。

3種類の内、老化しやすくく硬くなりやすいのは動脈です
静脈は硬くなることはありません。
また、毛細血管は全身の血管の90%を占めており、45歳頃から減少していってしまいます。
しかし、運動によって増やすことも若返らせることもできます。
つまり、血管を健康に、若返らせるには、「動脈硬化を防ぐこと、改善すること」「毛細血管を増やすこと」が重要になります!

動脈硬化とは?

動脈硬化は、LDL(悪玉コレステロール)が活性酸素によって、酸化LDLに変わることから始まります
この酸化LDLが血管の壁に溜まって行き、血管が硬く、脆くなる動脈硬化が進んでいきます。
この血管の壁に溜まった酸化LDLのコブが高血圧などの刺激で破れると、それを塞ぐための血栓が作られます。
この血栓が、血管を詰まらせて心筋梗塞や脳梗塞が起きてしまいます。

血管はどうしても、年齢とともに硬くなり、老化していってしまいますが、生活習慣によって、老化に個人差があります。
では、血管年齢が老けている、若々しいとはどのように判断するのでしょう?
病院で行う機器を使った詳しい検査もありますが、個人でもわかるように簡単に確認してみましょう。

血管年齢を左右する要素

今回は、健康診断の数値や見た目で判断できる要素をご紹介します。
ご自分の血管の状態は良好でしょうか?
血管の健康と、生活習慣病、見た目の若さがリンクしています。

顔のシミ、シワ

顔のシミ、シワが多い人は、そうでない人に比べて血管年齢が高いというケースが多いです。
動脈硬化とシミを結びつける物質として、「エンドセリン1」という血管の内側にある、細胞が分泌する血管の収縮と拡張に関係するホルモンがあります。
このエンドセリン1は、皮膚でメラニン色素を作る細胞を活性化するため、シミを作るように指令を出します。
動脈硬化がある方は、エンドセリン1の分泌量も多くなるため、結果的にシミの大きさや量も比例して多くなっていきます。
また、シミにはAGEsがたくさん蓄積していることもわかっています。
AGEsはシミやシワの原因になる他、血管にダメージ与えていると考えられています。

また、毛細血管が衰えてくることも、栄養の運搬や老廃物の処理がスムーズにされなくなるため、肌の質も衰えると言えるでしょう。

高血圧

最高血圧 130mmHg以上

だと、危険信号です!
最高血圧が130mmHg以上だと、血管に圧力をかけすぎて血管をもろくしてしまいます。
高血圧の原因は、食生活における塩分過多はもちろん、睡眠不足や自律神経の乱れ、ストレスなど様々です。
いずれも、生活習慣で改善することができます。

また、病院での測定はいつもと違う環境のため、正常値ではない場合もあります。
家庭でも測定して、平常時の血圧も把握しておきましょう。

脂質異常

LDLコレステロール 140mg/dl以上
HDLコレステロール 40mg/dl未満
トリグリセライド 150mg/dl以上

だと危険信号です!
脂質異常とは、LDLコレステロール値が高い状態や、トリグリセライド値が高い状態、またはHDLコレステロール値が低い状態が続くことを言います。
血液内にLDLコレステロールが多いと、血管壁に脂肪のコブができてしまい、これが動脈硬化の原因になります。
また、トリグリセライドも血液内に多いと、より酸化して動脈硬化を引き起こしやすいと言われています。
そのため、脂質異常の改善には、LDLコレステロールと、トリグリセライドを減らし、HDLコレステロールを増やす取り組みが重要です。

高血糖

血糖値 100mg/dl以上
ヘモグロビンA1c 5.6以上

だと危険信号です!
高血糖状態だと、血管壁のタンパク質に血液中のブドウ糖が結びついて糖化する(AGEsの発生)と、血管の内皮細胞が傷つきます。
こうして動脈硬化が進んでいきます。
特に、食後高血糖は食事の後に、血糖値が急上昇、急降下し、血管に大きな負担を掛け、活性酸素も大量発生します。結果として、血管壁も錆びついていってしまいます。

喫煙

喫煙習慣があるか、ないか

ある方は危険信号です!
タバコには、血管の老化を早める物質が多く含まれています。

  • ニコチン
    血管を収縮させて血流を妨げる
  • タール
    発がん性物質が数十種類
  • 一酸化炭素
    赤血球のヘモグロビンと結びついて、酸素の運搬を妨げ、全身を酸欠状態にする

副流煙によって周囲の人に悪影響を与えてしまう、タバコを吸わない方も健康被害を受けてしまう場合があるので、禁煙や分煙を心掛けたいですね。

血管が若返ると起きるアンチエイジング効果

血管の状態が良好だと、美容面ではこんな効果が得られます!

シワ皮膚の乾燥と筋肉の衰えが原因。血流が改善すると、水分や栄養が行き届く。
たるみ顔の筋肉が減ったり、下がったりすることが原因。血流が良くなると、筋肉にも栄養が届く。
薄毛、白髪髪は頭皮で生まれるので、毛母細胞への血流を整えると改善する場合もある。
むくみ血管内の水分や、細胞と密接に関係するリンパの水分の滞りが改善される。
シミ、くすみ皮膚のターンオーバーが遅くなっている。血流の改善と、紫外線対策で予防、緩和できる。
乾燥皮膚や粘膜の細胞の水分不足。毛細血管を増やして、水分補給を促す。
冷え性毛細血管が増えたり、血流が改善すると末端まで血液が行き渡る。冷えを感じにくくなる。
肩こり血流の改善により、筋肉内の凝りが起こりにくくなる。

血管を若返らせる方法

傷ついて衰えた血管を健康にする!動脈硬化を防ぐ!
★ 毛細血管を増やす!維持する!

これらに対して取り組むことで、血管が若返り、結果的に見た目のアンチエイジングにもつながっていきます!

NO(エヌオー)

血管内皮細胞から分泌されるNO(一酸化窒素)は血管拡張、血流促進の効果があります。
この発見は、1998年にノーベル賞を受賞したことでも有名です。
NOは、血管を健康に保ち、改善する作用があり、血管の若返りには大変重要なものです。

NOの役割

  • 血圧を安定させる
    動脈を拡張させて、血流を促進することで、血圧を安定させます。
  • 傷ついた血管を修復する
    血管内の炎症や脂肪のコブを修復、血栓ができるのを予防しながら、血管が詰まる原因を取り除きます。
  • 動脈硬化を予防する
    血管をメンテナンスし、血管の健康を維持。分泌量が低下すると、動脈硬化が進んでしまいます。

NOの分泌を増やすには

  1. 運動をする
    特に脚の運動をすることにより、下半身の血液を効率良く、心臓に戻してあげることが重要です。
    スクワットやカーフレイズなどの筋トレが血流を改善し、NOの発生を促します。
    また、一回30分、週3回の有酸素運動も効果的です。
  2. アルギニン、シトルリンといったアミノ酸を含む食材を摂る
    アルギニンやシトルリンは、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸です。
    このアルギニンからシトルリンに分解される過程で、NOが発生します。
    そのため、タンパク質を多く摂っていただくことがおすすめです。
    また、ビーツやスイカなどもNOを生成してくれます。
  3. 抗酸化力の強い食材を摂る
    NO産生において、活性酸素が多い状態は効果が得られにくいです。
    ビタミンA、C、Eやポリフェノールなど、抗酸化力の強い野菜や果物を摂ると、NOの健康効果が享受されやすいです。
    トマト、モロヘイヤ、アーモンドなどの緑黄色野菜やナッツ、カテキンや高カカオなどのポリフェノールも有効です。
  4. 半身浴をする
    41度程度のお湯に15分浸かると、NOが増えると言われています。
    しかし、入浴のNO発生の効果は限定的なものであり、運動の方が持続的。
    とはいえ、シャワーで済ませることなく、入浴する習慣は継続していきたいもの。

食事

これらの食生活は、高血圧、脂質異常、高血糖などの生活習慣病対策としても有効です。

  • メインは肉より魚!
    動脈硬化の予防、血流の改善の食材の代表格は青魚です。
    青魚に含まれるEPAは、血管の弾力性を改善し、若返り効果を発揮してくれます。
    お肉の油はアラキドン酸と言い、摂りすぎてしまうと、逆に血液をドロドロにしてしまいます。
  • 野菜と果物を摂ろう!
    NOについての前項でお話したように、抗酸化力の強い野菜や果物を積極的に摂りましょう。
    とはいえ、忙しくて食事もままならないことも多いと思いますので、サプリメントを上手に活用していただくのも良いでしょう。
  • ミネラルと食物繊維も忘れずに!
    血管を強くするミネラルは、カリウム、カルシウム、マグネシウム。
    カリウムは、余分なナトリウムを体内から追い出すことによって、血圧を下げます。
    カルシウムは、不足すると骨から溶け出て、血管壁にこびりつき、動脈硬化の要因になり得ます。
    マグネシウムは、こういったカルシウムが血管内に入り込むのを防ぎ、血圧を安定させてくれます。
    食物繊維は、余分なナトリウムを排出します。また、水溶性食物繊維は、コレステロールや糖分の吸収を緩やかにするため、血圧や血糖値の急上昇を防ぎます。
  • お酒は赤ワイン!
    アルコールには血管拡張作用があるので、適量であれば問題ありません。
    赤ワインはポリフェノールが含まれているので、血流促進が期待できます。
    1日グラス2杯までを目安にしましょう。
  • 水分摂取も大事!
    水分が不足すると、血液がドロドロになりやすいです。
    1日2lを目標に、お茶は利尿作用があるので、できればミネラルウォーターがおすすめです。

おまけ〜毛細血管を維持する食材〜

シナモン
ヒハツ
ルイボスティー

この3つの食材には、毛細血管の内皮細胞にある「Tie2」という分子を活性化させることがわかっています。
Tie2は、細胞から分泌された血管壁を強固にする物質。
Tie2アンジオアンジオポエチン1という物質によって活性化しますが、年齢を経るとアンジオポエチン1が減ってしまいます。
代わりとして、シナモン、ヒハツ、ルイボスティーを摂ると、アンジオポエチン1の代わりに、Tie2の活性化を促してくれる効果があります。毛細血管の活性化に一役買ってくれそうです。

自律神経

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
ストレスなどで、交感神経が優位すぎてしまうと、アドレナリンが分泌され、血管を収縮させます。
血管が収縮することで、血圧が上がり、血管への負担が増加してしまいます。

また、夜眠れない、眠る時間が少ない方も注意です。
睡眠時の副交感神経による血管の拡張による、疲労物質や老廃物の回収がされず、血管の修復や心臓の休息ができません。

日中元気に活動し、夜はしっかり休む、という規則正しい生活を送ることが自律神経を整え、血管の若返りに必要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
アンチエイジングと健康な血管は相関関係にありましたね。

いつまでも若々しく、元気で活動的でいられるように、

傷ついて衰えた血管を健康にする!動脈硬化を防ぐ!
★ 毛細血管を増やす!維持する!

このことを意識して、生活習慣、食習慣、運動習慣を整えていきたいですね。
女性のための出張パーソナルトレーニング efficiency では、運動習慣を始め、生活習慣や食習慣の改善のサポートをさせていただきます!
経験豊富な女性トレーナーが担当しますので、女性ならではのお悩みも是非ご相談ください!